浜崎綾

(念願叶って、2004年の入社1年目から「新堂本兄弟」のADになられたそうですね。) 当時、フジテレビの音楽番組を一手に手掛けていたプロデューサーのきくち(伸)さんが、『僕らの音楽』(2004~2014年)を立ち上げたばかりで、特に力を入れていた時期だったので、『きくちさん、今「僕らの音楽」で大変ですよね。「新堂本兄弟」の音楽コーナーの制作は私がやりましょうか?』って、さりげなくアピールしたんです(笑)。そしたら、『じゃあ、次の収録から吉田建さん(※堂本ブラザーズバンドのバンドマスター)と直接話して』と言われて、1週間後には建さんと電話でやりとりするようになって。建さんにはいろいろなことを教えていただきましたね。『Aメロから始めるとインパクトが弱いから、サビをアタマに持ってこよう』とか、要するに、生バンドによる音楽の作り方について、基礎から学ばせていただいたというか。収録は毎回3本撮りでしたから3曲分、1000本ノックを受け続けたようなもので(笑)、あの時期の経験は、間違いなく自分の礎になっています。